米Apple社の社名の由来と齧られたリンゴのロゴマーク

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「Apple(アップル)」という社名の由来としては諸説あるが公式には発表されていないらしいので、とりあえず知っている限り挙げてみます。

1:ジョブズが敬愛していたザ・ビートルズが設立した企業の名前が「Apple Corps(アップル・コア)」だった。[1]
2:「A」なら電話帳の名前の並び順がはじめの方にくる。
3:当時ジョブズが勤めていた「ATARI(アタリ)」よりも並び順が前になる。[2]
4:計算機科学の父と賞されるアラン・チューリングがリンゴに青酸カリを塗って自殺した。
5:社名を決めているときにジョブズがリンゴを食べていた。

シンプルで良い響きの「Apple(アップル)」という社名ですが、この社名によってジョブズの米アップルは、英アップルから何度も訴訟を起こされることになります。最初の商標権侵害の訴訟は1978年。1981年に「米アップルは音楽事業へ参入しない」「英アップルはコンピュータ事業へ参入しない」「米アップルが英アップルに8万ドル支払う」という条件で一時的に和解しました。その後は1986年に米アップルがコンピュータにシンセサイザーチップを組み込んだ際や、2003年のiTMSによる音楽配信など米アップルが音楽分野へ動くたびに英アップルは米アップルを訴えるという係争を繰り返していましたが、2007年に米アップルが英アップルの商標権を合計5億ドルで買い取ることで合意、ようやく円満解決となりました。そして2010年11月16日、ジョブズ念願のiTMSでのザ・ビートルズ楽曲配信がスタートしました。

という顛末から考えるにApple社の社名の由来は1「ジョブズが敬愛していたザ・ビートルズが設立した企業の名前が「Apple Corps(アップル・コア)」だった。」説が正解で、だからこそジョブズも強引に商標権を突っぱねるようなことをせず30年近くも交渉してきたのかなと思います。

[1] Apple Corps(アップル・コア)
1968年にザ・ビートルズが設立した英国企業。設立当初の五大プロジェクト(エレクトロニクス、映画、出版、レコード、小売業)のうち音楽レーベルのアップル・レコードが大成功した。

[2] ATARI(アタリ)
1972年に設立されたアメリカのゲームメーカー。ジョブズとウォズニアックは1976年のブロックくずしゲーム『ブレイクアウト』などに関わっている。ちなみにアタリジャパンは経営不振で1974年にナムコ(中村製作所)に買収され、アーケードゲームに進出したナムコは「ジービー」「ギャラクシアン」「パックマン」などの大ヒット作品を生み出した。

そして誰でも知っているアップルのロゴマーク。その変遷を上画像でまとめてみました。初期はニュートンがリンゴの木に寄りかかっているロゴマーク。ダサい。このロゴマークが気に入らなかったジョブズがアートディレクターのロブ・ヤノフに依頼してできたのが、虹色の齧られたリンゴです。現在では立体的でメタリックなデザインになっていますが基本の「齧られたリンゴマーク」はそのままです。う〜んカッコいい。

この齧られたリンゴには「Bite(齧る)」「Byte(情報量の単位)」を文字ったとか「アダムとイブが食べて楽園を追われた禁断の知恵の果実=コンピュータ」だからと言われています。でもこの齧られたリンゴ。わたしは「これは計算したデザインではないよね?」と思っています。

それが分かるのが虹色ロゴマークのいくつかの配置パターン。ほらっ。齧られたように見える部分は、実はただ単純にリンゴとappleの「a」を重ねた部分だったことが分かります。

ロブ「デザインできたよー」
ジョブズ「いいね。特に齧られたリンゴがカッコいい」
ロブ「え? そっ、そうだろ。(ホントはリンゴにaが重なってるだけだけど、そう見えるならそうだと言っておこう)」

と言うわけで、アップル社の「齧られたリンゴマーク」は偶然の産物で生まれたデザインではないかなと。iMacモニタ下の黒いリンゴマークを見ながら思いました。

教訓:
社名に気を付けないと大きくなったときに商標権で何度も訴えられる。
偶然だろうが何だろうがロゴマークはシンプルでクールならそれで良し。

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